外交
Diplomacy

日米関係とアジア

日米関係は、疑いなく日本にとって最も重要な国際関係です。これは日本のためだけではありません。日米同盟が安定的に継続し、地域の安全が保たれることを、多くのアジア諸国が望んでいます。

アジアの政治的な状況は、近年、劇的に変化しています。その原因のひとつが中国の台頭です。急速に力を付ける中国の勢いに、脅威を感じているアジアの国々も多くあるのが現実です。

同時に、日本にとって中国は、輸出入のいずれにおいても大きな割合を占める、日本経済にとって欠かせない存在であることもまた、まぎれもない事実です。日本国民はもはや中国製品なしに生活することは不可能であり、また、中国の国民も日本の製品をとても信頼してくれています。

外交における政治家の役割

多くの日本人も、膨張を続ける中国を脅威に感じていることは事実でしょう。しかし、日本の隣にある大国とは、我が国の原則は主張しつつも、政治的には冷静な議論を交わし、戦略的互恵関係を一層深化させて、政治、経済をともに安定軌道に乗せなければなりません。その冷静な議論を担うことこそ、政治家の役割です。

現在の国際社会は、多くの国と国との緊密な関係の上に成り立っています。どんな国も、自国の繁栄を、単独で維持することはできません。日本にとって、諸外国、特にアメリカ、中国そしてアジアの国々との関係は、日本の繁栄に不可欠なものです。その意味でも、アジア太平洋地域に高い自由度を持つ貿易圏を創出しようというTPPは極めて大切です。もちろん自然を相手にする農業など、他の産業とは違う分野はしっかりと保護していかなくてはならないことは言うまでもありません。

激動を繰り返す国際社会にあっては、現実の変化に対する素早い反応と、将来を見据えた腰を据えた議論がともに必要です。我々政治家はそのことを常に念頭に、外交にあたる必要があります。