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生活対策を策定

10月30日、麻生総理は官邸で自ら記者会見し、「百年に一度の暴風雨が荒れている。金融災害ともいうべき米国発の暴風雨だ」と述べ、総事業規模26兆9000億円にのぼる追加景気対策「生活対策」を発表されました。
 私も、たびたび述べてきた通り、米国発の経済危機はいまや津波となってわが国を襲っています。幸いなことに、日本には十年前の金融危機の経験があり、それを乗り越えてきた知恵があります。だからこそ、日本の金融機関は、他の国に比べ非常に安定した状態にあります。その意味では、私は今すぐに日本においても、諸外国のような金融危機が起こるとは考えていません。
 しかし、異常なまでの株安、そして円高は、いやおうなく我が国の産業を傷つけます。ここ数年の日本の景気は、輸出産業が支えてきました。それらの企業にとっては、円高は即、収入の減少を意味します。また、現在の日本企業の実態からすると、明らかに安すぎる株価は、企業の資金調達を困難にし、さらには家計や老後の支えを切り崩しています。
 だからこそ、多くの国民から、一刻も早い景気対策が求められていました。今回の「生活対策」は、1)生活者の暮らしの安心、2)金融・経済の安定強化、3)地方の底力の発揮、を三本柱に、極めて広範囲にわたる、かつ思い切った対策が詰め込まれています。
 生活者の暮らしの安全策として、相次ぐ値上げと不景気によってピンチに陥っている家計への緊急支援のために、全世帯を対象に総額二兆円の「生活支援定額給付金」を給付します。また、子育て支援として、二番目のお子さんから、年間3・6万円の「子育て応援特別手当」を支給します。
 金融・経済安定策としては、年末を向かえ、厳しい経営環境にある中小企業の資金繰り支援のために、信用保証協会による緊急信用保証を6兆円から20兆円に拡大、また政府系金融による緊急融資枠を3兆円から10兆円に拡大して、総額30兆円の資金繰り対策を実施します。
 さらに、地方の底力の発揮策として、道路特定財源の一般財源化に際し、1兆円を地方に。また、地域活性化交付金で、きめ細かな地域のインフラ整備を促進します。
 この対策の最も大きな特徴は、財源をしっかりと示したことです。麻生総理は、追加景気対策の裏付けとなる2008年度第2次補正予算編成へ着手することを表明するとともに、今回の対策は赤字国債を財源とせず、特別会計などにある積立金等を活用することを示しました。その上で、「大胆な行政改革を行った後、経済状況を見た上で、3年後に消費税の引き上げをお願いしたい。私が目指す日本は中福祉・中負担だ。中福祉で低負担は続けられない。多くの借金を子どもたちに残すこともやめねばならない。増税は避けて通れない」と述べ、責任政党・自民党の矜持を示されました。
 日本経済が、そして国民の生活が百年に一度の危機にさらされようとしているいま、私たち政治家の使命は、国民の日々の暮らしを、この暴風雨から守ることに他なりません。

  • 二兆円規模の定額給付金を実施
    ※4人の家庭で5〜6万を給付

  • 総額30兆円の中小企業の資金繰り対策を実施
    ※緊急信用保証を6兆円から20兆円に拡大
    ※政府系金融緊急融資を3兆円から10兆円に拡大
  • 中小企業の法人税を引下げ

  • 介護報酬を月2万円アップ
  • 介護の人材を10万人確保

  • 3歳未満児の保育サービスの利用率を5割増
  • 第二子から年間3・6万円の「子育て応援特別手当」を支給
  • 妊婦健診の無料化(14回分)

  • 雇用保険料を大幅引下げ
    ※標準世帯で年間、約2万円を還元
  • 年長フリーターの正規雇用を奨励
  • 地場産品販売、高齢サービスなど新規雇用を創出

  • 過去最大級の住宅ローン減税を実施
  • リフォーム減税を創設
  • 省エネビルを建設する際の容積率を緩和

  • 電気・ガス料金の引上げ幅を圧縮、平準化を要請

  • 新エネ・省エネへの投資は即時、全額を償却
  • 企業が海外で得た所得(17兆円)が国内へ還流する税制を創設

  • 株式配当等について軽減税率を延長
  • 金融機関への資本参加で貸し渋りを抑止

  • 高速道路料金を引き下げ
    ※休日はどこまで行っても1000円
    ※平日昼間も3割引

  • 道路特定財源の一般財源化に際し、1兆円を地方に
  • 地域活性化交付金で、きめ細かな地域のインフラ整備を促進

  • 対策の財源は赤字国債ではなく、特別会計の積立金等を活用
  • 三年以内の景気回復期中は、減税等を時限的に実施
  • 経済状況が好転した後に、財政規律や安心な社会保障のため、消費税を含む、税制の抜本改革を速やかに開始。2010年代半ばまで段階的に実行
  • 本年末に税制全体についての「抜本改革の全体像」を提示

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