さる6月の5日母校エルマイラ大学で、名誉博士号を頂きました。1978年にここエルマイラで人間生態学を学んでから、約30年ぶりのキャンパスは、その頃と全く変わっていない自然と伝統ある校舎、そして新しく立てられた近代的な校舎とがマッチした素晴らしい環境でした。


マーク・トゥエインが住んでいたことで知られるこの静かな町には、私の大学時代の思い出が一杯です。その名も「マーク・トゥエインの書斎」と名づけられたあずま屋は彼が「ハックルベリーフィンの冒険」や「トムソーヤーの冒険」などの名作を書いた建物で、一般にも公開されています。学生時代にこの書斎の周りで友人たちと語らったひと時は、私の大事な思い出です。


今回の授与式にはブッシュ政権の労働長官であるチャオさんとご一緒しました。アジア系アメリカ人として連邦政府で最も高い地位にあるチャオさんは、学生たちに「あなた方を取り巻く世界が今後どのように変化するかは、私にも分からない。だが、変化は確実に訪れる。その大きな変化の中で、あなた方の未来を光あるものにするための最も確実な投資は、一生涯勉強を続けることです」と力強い励ましの言葉を送られました。
また同時に「自分のキャリアに投資すると同時に、コミニティに対してもその何割かを還元しなさい。それは、あなた自身をより豊かにすることにつながります」と、ボランティア精神の大切さを訴えられました。チャオ長官の演説にうなずく卒業生の顔に、ボランティア、「奉仕」の精神が彼らの中にしっかりと根付いていることを感じました。
国会の都合もあり、短い日程ではありましたが、久しぶりに母校を訪れ、恩師とも再会し、なによりアメリカの若者たちの今に触れることができた30年ぶりの母校でした。


