平成13年9月の、アメリカの同時多発テロ以来、世界各地で罪の無い人々を対象にした憎むべきテロが多発しています。今年に入ってからも、2月のモスクワ地下鉄爆破事件、3月のスペイン国鉄爆破事件、4月にもスペイン高速鉄道の線路上で爆発物が発見されるなど、世界中で公共交通機関に対するテロが続発しています。
さらに4月8日、イラクにおいて日本人人質事件が発生するなど、我が国を標的としたテロの危険は一層高まっています。
これまでも公共交通機関については、テロに対する厳重な警戒・警備を実施してきたところですが、今回、下記のような強化策を追加し、テロ対策の徹底を図ることとしました。


我が国は、世界一安全な国として知られてきました。今も我が国の治安が大きく悪化したとは思いません。しかし、我が国がこれまで安全で、安心できる国だったゆえに、国民の間に安全に対する意識が根付いていないことも、また事実ではないでしょうか。自分達が何もしなくてもこの国は安全だ、テロは他の国に起きることで日本では起きるはずがない、仮に起きたとしてもそれは自分には関係ない。自分自身に問い掛けた時、そんな風に安心していないと言い切れる人が、私自身を含めこの国にどれだけいるでしょうか。

今回のテロ対策の強化により、皆様に不便をおかけすることもあると思います。空港でも、駅でも、高速道路でも、時間が、手間が、普段より余計にかかるでしょう。しかし、それは全て私たち自身のためなのです。私達のこの国を、これまでの通り、安全であり続けさせるために、私達が払うべきコストなのだと私は考えます。自分達の安全は、自分達の手によってでしか、得られないからです。
皆様のご理解と、ご協力を、心からお願いします。
公共交通機関等におけるテロ対策の新規強化事項
平成16年4月27日
■航空
- 保安検査の強化
- ○国内線・国際線を問わず、全空港における保安のための検査時に、新たに旅客の靴に対するX線検査を随時実施する。
- ○検査の徹底、及び乗客への協力要請についてポスター等で周知する。
- 国際定期便就航地方空港の保安強化
- ○国際定期便が就航している全ての地方空港において特別査察を実施する。
■鉄道
- 新幹線内の手荷物に対する警戒強化
- ○乗客に対して周知を行いつつ、車掌又はガードマンにより、走行中の新幹線において、手荷物の所有者を確認することを徹底する。
- 英文テロップの表示
- ○新幹線の駅の他、在来線においても対応可能な駅の電光表示器において、英文によるテロップを表示する。
- 旅客へのアピールの強化
- ○都内の地下鉄において、駅の構内を巡回する係員が「乗客から見て分かりやすい服装」を着用する。
■自動車・バス
- バスターミナルの警戒強化
- ○山手線の主要駅、及び全国の政令指定都市の主要駅にあるバスターミナルにおいて、警備員又は職員を常駐させ、警戒を実施する。
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- ○主要な「一般自動車バスターミナル」において、
- (1)巡回を強化する。
- (2)不審物等を発見した時に、利用者に協力を要請するための構内放送を1日16回以上実施する。
- (3)ゴミ箱を閉鎖、もしくは集約化する。
- 営業所・車庫の警戒
- ○バス営業所・車庫における巡回を強化する。
- バス停へのはり紙掲示による周知
- ○全国の屋根つきバス停に、テロ対策実施中であること、及び不審物を発見した時に利用者に協力を要請することを記載したはり紙を掲示する。
- ステッカーの貼付
- ○利用者に危険物の持込を禁止する旨の協力要請を行い、東京都内の全ての路線バスのステップに、そのためのステッカーを貼付する。
■船舶・港湾
- ターミナルの警戒強化
- ○旅客等の利用者に対し、はり紙の掲示等により注意を喚起する。
- ○利用者が不審物等を発見した際に、通報を依頼する等の放送を実施する。
- ○ターミナル内のゴミ箱を撤去、又は集約化する。
- ○巡回の回数を増加し、腕章等を着用する。
- 船舶への出入管理
- ○監視員を配置する、もしくは増員する等により、船舶への出入口の監視を強化する。
- ○船舶への出入口の数を制限する。
- 船舶内の警戒強化
- ○船内を巡回する回数を増加する。
- ○旅客等に対し、はり紙の掲示・職員の腕章等の着用等により注意を喚起する。
- ○船内の公共利用スペースから、ゴミ箱を撤去する。
- ○利用者が不審物等を発見した際に、通報を依頼する等の放送を実施する。
- ○消火器を格納する箱等を封印する
- ○立入禁止区域を設定する。
- 埠頭等主要港湾施設の警戒強化
- ○巡回の対象を拡大し、回数を増加する
- ○腕章等を着用する。
- ○利用者に対し、はり紙を掲示するなどして注意を喚起する。
■道路
- 高速道路等のSA・PAにおける警戒強化
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- ○高速道路のSA・PAにおいて
- (1)有人のSA・PA(541ヶ所)においては、原則として1ヶ所を除きごみ箱を撤去し、監視を強化する。
- (2)無人SA・PA等(266ヶ所)においては、ごみ箱を撤去、封印する。
(なお、人のいる売店の食器等のゴミ入れや、自動販売機コーナーの空き缶入れ等、監視が容易なゴミ箱については存置する。)
- ○ポスターや館内放送等により、利用者への広報を行う。
- ○一般道についても「道の駅」管理者に対して、道路管理者との連携により、ゴミ箱等の施設の管理を徹底するよう文書で依頼する。
■河川
- 河川、ダム、海岸施設等における警戒強化
- ○多くの人が集まる場所や、重要な施設等においてはゴミ箱を撤去する。
- ○巡回の回数を増加する。
- ○河川敷等で行われるイベント等の際に、重点的に巡視を行う。
- ○河川の利用者に対し、放送などにより不審物等へ注意を喚起する。
■工事現場
- 工事現場における管理体制の強化
- ○安全確保のための再点検を実施する。
- ○目立つ場所に看板を設置する等によって、注意を喚起する。
■海上保安庁
- ゴールデンウィーク中の旅客船等の警戒強化
- ○国内の主要航路を航行する旅客船・カーフェリー等に海上保安官が乗船し、警備を強化する。
- ○旅客ターミナルにおける施設の警戒、乗下船者等のチェック、事業者に対する自主警備の指導・点検等を実施する。


