マスコミ語録

メディアに掲載された石原伸晃関連記事を以下よりご覧頂けます。

読売新聞
平成11年2月21日

漂流する政党 第二部

素顔の政治家 4
政策新人類

ブレーン・情報 独自に

 地元の東京・杉並区で開かれた戦没者遺族連合会の会合に出席した後、自民党衆院議員の石原伸晃(41)(衆院東京八区、当選三回)の乗った車は、東京・港区の高層ビルに向かった。二月九日の午後一時過ぎ。三十七階にあるフランス料理店で、石原が向き合ったのは、大手証券会社の三十二歳のストラテジスト(株式投資の戦略担当)。

「先週、アメリカに行って来たんですよ」
「そう。で、最近の米政府当局の日本経済に対する見方はどうなんだい」
日本の景気から始まり、ロシア経済、米国ヘッジファンドなどで一時間余り、話題は弾んだ。

★自前の情報収集★

昨年の臨時国会の金融再生関連法案の修正協議で活躍したのが、石原のほか、自民党の前大蔵政務次官塩崎恭久(48)(参院愛媛選挙区、当選衆院一回、参院一回)、民主党の池田元久(58)(衆院神奈川六区、当選二回)、枝野幸男(34)(同比例代表北関東ブロック、当選二回)らだった。”政策新人類”と呼ばれた。
石原と渡り合った枝野は、「個々の官僚は信用しても、官僚組織を信用していないのが我々の共通点だ。もう、公共事業を地元に引っ張る時代じゃない。様々な会合に顔を出し、基本的なことに関しては自分の意見を持っていることが大切。政策新人類とはそういうことだ」と語る。
石原らは「バブル崩壊とその後の金融危機は、役所が上げてくる情報と政策を政治家がうのみにした結果だ」と大蔵省には距離を置き、役所以外の情報収集活動に力を入れた。
党財政部会長を二期二年四ヶ月務めた石原は、気軽の意見交換できる銀行、証券、生・損保関係の若いブレーンを十人ほど作っている。自民党の場合、早朝、各部会で官僚などを招いての勉強会のほか、事務所で省庁の課長クラスによる説明を聞くなど勉強の機会は多いが、そのほか、独自に情報収集しているというわけだ。

★若手の台頭★

石原は一九九七年の秋、党内の部会の勉強会とは別に、塩崎氏らと金融問題の勉強会を始めた。これが昨年の金融国会での基礎になったという。
最近の関心事は年金問題。厚生政務次官の根本匠(47)(衆院福島二区、当選二回)、塩崎らと勉強会を作って月に一度の会合を開いている。
かつての自民党では、石原程度の当選回数では「ぞうきんがけ」と言われてきた。その世代が活躍する背景には、自社さ政権での経験がある。
「三党間の政策すり合わせでは、新党さきがけや社民党からは当選年次の若い、弁護士出身などの議員が出て、ガンガンと攻める。自民党側には『格下議員』との協議に抵抗があった。そこで手頃な我々若手を、現場の交渉役として使っていただいた」と石原。
ただ、自民党税制調査会最高顧問を務める長老の山中貞則(77)(衆院鹿児島五区、当選十五回)は最近、石原にこう語ったという。
「政府委員制度の廃止で、大臣はしっかりした答弁を求められる。(自民党内には)もう大臣の資格のあるの少なくなった」
閣僚の答弁を支えてきた政府委員(各省庁の局長や審議官ら)の制度は、自民、自由両党の合意により、次期国会から廃止される方向となった。国会の質疑の風景は今後、大きく変わらざるを得ない。閣僚を目指すなら、政策についての幅広い知識、あるいは自前の政策論が求められる。
「政と官のもたれ合い」の中で、利益誘導や利害調整だけに力を入れるタイプの政治家には閣僚のイスが回って来なくなる。
党内にはスタンドプレーとの批判もあるが、石原らの動きは、新たな政治家像を先取りしているとも言えそうだ。(敬称略)

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