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いでよ龍馬
この「世直し劇」を仕掛けたのは、ソフトバンクの孫正義社長、旅行代理店「H・I・S」の澤田秀雄社長、人材派遣業「パソナグループ」の南部靖之代表の3人。
ベンチャー企業の雄と、若手代議士が、幕末の改革者群像を舞台で演じ、さらに芝居の合間には、現代日本の問題点を探り、新たな提言を行うトークショーを随時挟み込むという趣向だった。
この「世直し劇」を仕掛けたのは、ソフトバンクの孫正義社長、旅行代理店「H・I・S」の澤田秀雄社長、人材派遣業「パソナグループ」の南部靖之代表の3人。
ベンチャー企業の雄と、若手代議士が、幕末の改革者群像を舞台で演じ、さらに芝居の合間には、現代日本の問題点を探り、新たな提言を行うトークショーを随時挟み込むという趣向だった。
仕掛け人の3人が、坂本龍馬(孫)、勝海舟(澤田)、桂小五郎(南部)を演じ、民主党の3人の代議士が、近藤勇(石井紘基)、西郷隆盛(枝野幸男)、大久保利通(樽床伸二)に。同じく自民党の二人が岩崎弥太郎(石原伸晃)とペリー(高市早苗)を。他にも山内容堂(料理人の周富徳)、三条実美(コリアレポーターの辺真一)など、賑やかな顔ぶれが揃った。
客席も昼夜2回の公演が大入り満員。会場となったシアターV赤坂は、200人も入れば一杯の劇場だが、この日は、一部イス席を取り払って300人を詰め込んだ。入場料が1万円もするのに、そんな有様だから、各出演者がよほど集客に力を入れたのか。おまけに、昼には小渕首相が、夜は民主党の管直人代表夫妻が姿を見せた。更にトークショーに、都知事選に名乗りを上げた柿沢、桝添の両氏が飛び入りするなど話題性は十分だった。芝居そのものは、しょせん素人劇だから、これはもう、ご愛敬。しかも、主役の竜馬を演じるはずの孫社長は商談のため米国に出張、この日の午後戻ってきたとかで、芝居には代役を立て、トークショーだけ加わるなんてハプニングも。それでも、「夢を叶えるためには命を捨ててもいい。そんな志を持って日本を変えていこう」と熱弁を振るうと、管代表が、「孫さんに代表代わってもらおうかな」なんて応える場面も見られた。
理想を高らかに語る、その調子には、ちょっと鼻白む感もあったが、ともかく、このままではいけない、という気概だけは伝わってきた。「世直し劇」はこの日、この場所のことだけ、にしてはいけないのだろう。
