メディアに掲載された石原伸晃関連記事を以下よりご覧頂けます。

- 連続直撃インタビュー
- 決戦前夜に秘策はあるのか
- 聞き手・末延吉正(政治ジャーナリスト)
- 週刊現代8月1日号
- 発行人・出樋一親 編集人・鈴木章一 発行所/
販売所・株式会社講談社 - 特別定価370円(本体352円)
もはや逆転の可能性はない・・・・・

麻生首相は「8月30日」に総選挙を行うと宣言しました。自民党は、約40日でどうすれば党勢を立て直せると思いますか。
やるべきことは二つです。一つは、「私たちは保守の政党である」ということをはっきりと政策で打ち出していくことです。保守の政党とは、文化、伝統、人と人との絆、信頼といったものに立脚しています。だからわれわれは日の丸を揚げますし、君が代は大きい声で歌う。一方で民主党は、保守から左派までいて混沌としていますから、揚げたい人は揚げ、歌いたい人は歌う、という政党なんです。
そして二つ目は、民主党に対する「ネガティブキャンペーン」をしっかりやっていくということです。
それは民主党の鳩山由紀夫代表の"故人″献金問題のことですね。
非常に悪質な問題ですよ。献金扱いにすることで寄付控除を受けていたとしたら、脱税になります。鳩山さんが総理になっても、即、辞任に追い込まれるでしょう。ただ小沢一郎(民主党筆頭代表代行)さんは、そこまで見越して、次の代表は菅(直人・代表代行)さんにしようと思っているのではないですか。岡田(克也・幹事長)さんも前原(誠司・副代表)さんも、小沢さんの言うことを聞かなかったわけだから。
自民党は総選挙で劣勢が予想されていますが、逆転の可能性はありますか。
もはや可能性は「ない」のかもしれません。それでも、有権者の方々がマニフェストを見てくれるかどうかで、大きな違いが出ると思います。
政権党である自民党のマニフェストには、偶年のマニフェストについて第三者が政策評価したものがついています。これをよく読んでいただきたいですね。
東京都議選は自民党の惨敗に終わりました。
中央に足を引っ張られたからです。現場の感覚としては、負けていなかった。"中央″がガタガタしなければ、連立与党で過半数は取れていました。(都連会長として)私は「選挙に影響するので静かにしていてください」と頼んでいたのに、雑音があまりにうるさかった。
東国原英夫・宮崎県知事の擁立騒動は、悪影響を与えましたか?
あそこで東国原知事では……。自民党支持層のうちもっともコアな方々からは、猛反発がありました。私は、知事の秘書の方にも伝えていたんです。「東京(都連)としては、まったくウエルカムではありませんよ」、と。
東国原知事の擁立騒動は、もう終わりです。(ビート)たけしさんが、ガツンと言いましたからね。たけしさんが言っていました。「東は優秀な男だけど、調子に乗りやすいタイプなんだ」と。師匠はやっぱり冷静ですよ。
この騒動や、日本郵政の社長人事、そして党役員・改造人事の問題。選挙に集中するには、とにかく雑音が多すぎました。
靖国神社を参拝すべし
それもこれも、リーダーである麻生首相の指導力が足りなかったということではないのでしょうか。
手法が古い、ということは言えるでしょう。麻生首相のやり方は、いわゆる「観測気球方式」なんです。意図的に情報を流して、党内や世論の反応を見ようとする。ただこの手法は、「気球を上げでも落ちない」時にしか、通用しない。今回は気球がどこかへ飛んで行ってしまい、結局は自らの首を絞めることになってしまいました。
そもそも麻生首相は、伝統的な保守の政治家なんですから、それを素直に前面に出せば良かった。だから私は、8月15日に、「総理、ぜひ靖国神社に参拝してください」と言おうと思っています。保守の政治家として、きっと行きたいはず。行けばいいと思います。
一方で塩崎恭久元官房長官や世耕弘成元首相補佐官らが、反麻生のマニフェスト連合を形成しています。「総選挙までに首相のクビをすげ替えろ」という声もなかなか消えません。
選挙をせずに3回も首相を替えたのだから、「仏の顔も三度まで」で、もう世論が許しませんよ。個人的には(塩崎氏らのことが)心配だし、怒ってもいます。世論が認めるわけがないのに、なぜそれを理解できないのか。
このまま政権交代が起きた場合、民主党政権を不安視する声もあります。補正予算などが凍結され、かつての「失われた10年」が再現されるのではないか、と。
細川連立政権が思い起こされますね。政治改革が重要だということで、予算審議を後回しにしたため、結果的にその後の長期景気低迷を招きました。
今回、もしも政権交代が起き、民主党が10〜12月の第3四半期に補正予算を全部止めたら、倒産ラッシュになります。まさか民主党もそんなことはしないと思いますが、党内のガバナンス、(統治)に不安がある民主党では、可能性がゼロとは言い切れません。
自民党も、再生のためには世代交代が必要なのではないでしょうか。
それを私のような若い世代が言ってはダメなんです(笑)。私たちより上の世代の方から言ってもらわなければ。
自民党は世代交代が可能でも、民主党は小沢一郎さんが頂点というヒエラルキーが変わりません。すべての意見を圧殺する、専制政治です。民主党が政権をとったら、この年未にかけて、国民の皆さんが驚くようなことが実行されると思いますよ。ただし、いまはそれを言いません。

