マスコミ語録

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2008年9月12日 毎日新聞

自民党総裁選
立会演説会要旨


10日告示された自民党総裁選に立候補した石原伸晃元政調会長(51)、小池百合子元防衛相(56)、麻生太郎幹事長(67)、石破茂前防衛相(51)、与謝野馨経済財政担当相(70)による立会演説会が11日、党本部で開かれた。同僚議員や党員を前に5人は、景気・経済や外交・安保といった日本の課題への取り組み姿勢を説明。加えて政治家としての信念や、民主党との対決姿勢などを、それぞれの言葉で述べた。演説内容 (要旨) を紹介する。

行革で効率的な社会に 石原伸晃氏(51)


自民党総裁選の立会演説会にのぞむ(左から)石原伸晃元政調会長、小池百合子元防衛相、麻生太郎幹事長、石破茂前防衛相、与謝野馨経済財政担当相=同党本部で11日、いずれも藤井太郎撮影

政治を志したころ、政界はリクルート事件に荒れ、自民党は「政治とカネ」のスキャンダルで危機的な状況に陥っていた。自民党、日本の政治を立ち直らせたいとの思いで立候補した。

当選して議員活動を始めたが、当時は小沢一郎幹事長が絶対的な権力を握り、金丸(信・元副総裁、故人)・小沢ラインで物事が決まる時代。そこでの政策には10年間で430兆円もの公共事業があり、無駄があるのではないかと疑問を抱いた。

今、街に出ると、党への批判を毎日のように聞く。国民のみなさまは、リストラや非正規雇用の拡大、低賃金という厳しい環境の中で額に汗して頑張っている。コツコツ働いてもなぜ報われないんだろう、との思いを多くの方々が抱く状態を作ってしまった。政治家として忸怩たる思いだ。

この1年、私たちは責任ある政党でありながら、3週間も日銀総裁を決められなかった。

福田康夫首相の下で、越年して通した新テロ特措法には私も政調会長としてかかわったが、国際社会の中で、私たちはテロとの戦いを放棄することはできない。私たちの同胞が隣の北朝鮮に拉致され、テロを実行する国家が北東アジアの隣国として存在している時に、仲間の国々に対し国内事情で「テロとの戦いを放棄する」と言えるのか。

国民が望むのは、現在の厳しい経済状況の改善だ。目の前で因っている人に手を差し伸べるのが、保守政党の良い点だ。しかし残念ながら、国民の思いと、私たち政治家がこの1年間にやってきたことには大きなずれが生じてしまった。

このずれを皆さんと正したい。日本には、まだまだ目に見えない底力がある。卓越した環境技術、勤勉性、若い方々の鋭い感性、優しい心遣い。こういうものを束ねて皆さんと戦いたい。

私は小泉内閣で行政改革担当相を2期2年やり、当時、地方を回ると「疫病神が来た」と言われた。果たして行政改革とはそういうものなのか。無駄を省き困っている人に手を差し伸べ、スリムな効率的な社会を作るのが行革だ。

この時、官の抵抗を目の当たりにした。その経験を生かし、公務員制度改革を行う自信がある。当時、私は人事院総裁、道路公団総裁と対峙した。私たちは官としっかり対峙しつつ優秀な方々は用いていく政党でなくてはならない。天下りの根絶だ。

私たち国会議員も定数を大胆削減し、給与をカットして、初めて自民党への信頼が回復できる。改革とは変える勇気を持つことだ。

年金、医療、介護と、国民が求める三つの政策に新しいパッケージを示す。集中改革期間を3年置き、今年から始まる税制の抜本改革の総仕上げとして消費税がある。国民に恐れずひるまずしっかりと本当のことを語り、自立した活力のある福祉国家を作る処方せんを示していきたい。改革の先兵となり、古い制度やゆがんだ価値観と戦う覚悟だ。

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