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毎日新聞
平成14年8月19日
学校と私
「何かに秀でていればいい」
中学校から大学まで慶應です。高校や大学の受験がなく、その分、好きなことに打ち込めたのは一貫教育のよさですね。高校から始めた少林寺拳法は人間形成の上でも役立ったと思います。
神奈川県鎌倉市の公立小から、担任の勧めで慶應受験しました。中学受験のはしりのころです。受験のために5年生の夏の大会を最後にサッカークラブをやめました。学校の先生は児童の家を巡回して指導してくれました。東京の進学塾にも通いました。
中学校でもう一度サッカーをしたいと思ったのですが、我が家は腰痛の家系なのであきらめました。父(慎太郎・東京都知事)に「やれ」と言われ、中学ではテニスや剣道もやりました。しかし、(香港のカンフー俳優)ブルース・リーの映画を観たのがきっかけで少林寺拳法を始め、高校、大学と続けました。
当時の大学の体育会は、しごきは当たり前みたいな時代です。幹部はゴム草履でランニングするのに、下級生は「裸足で走れ」とか。仲間が合宿で夜逃げしたため、河原で半日、正座させられたこともあります。
90年に衆院議員に当選した後も、しばらく大学の少林寺拳法部の監督を務めました。慶應の体育会系には「練習は不可能を可能にす」という哲学が受け継がれています。政治家になった今もその通りだと思います。
父の影響もあって、小学生の頃から政治を志していました。父は「オールAはいらない。好きな科目が一つ二つあればいい」と言っていました。何かに秀でていればいいということで、私も親としてのこの考えを踏襲しています。
選挙区の小学校の式典に出席すると、同じ公立でもしつけの違いを感じます。廊下の壁に貼ってある俳句や絵を見ただけで、子供たちがしっかりしていることが分かる学校もあれば、子供たちが並んで起立していられないような学校もあります。そんなところに我が子を入れたくないという親の気持ちも分かります。校長先生の力量によって大きな差が出るのだと思います。

