コンパス

石原のぶてる's オピニオン・羅針盤(コンパス)

平成14年8月号
改革を骨抜きにはさせない!

ロバにシマ模様を描いてもシマウマにはならない。

去る7月31日、192日間にも及んだ、第154通常国会が幕を閉じました。郵政関連法案、健保法改正案は、衆院の定数を五増五減する公選法改正案など重要法案が成立した一方で、有事関連法や個人情報保護関連法などは継続審議となりました。今回特筆すべきだ、与党の了解なしに法律は国会に出さないという、いわゆる与党の事前審査なしに、郵政関連法や合成法案が国会に出され、成立したことです。これはまさに、小泉総理の強いリーダーシップによるものです。

他方、田中眞紀子外相の辞任、加藤紘一、辻本清美氏らの議員辞職、鈴木宗男議員の逮捕など、政治の信頼を揺るがす出来事が相次ぎ、支持率も低下するなど、小泉内閣を取り巻く状況が大きく変わりました。しかし、小泉内閣の改革における情熱は変わりません。国会が紛糾する間も、一歩一歩、改革の実現へのステップを刻みつづけました。そのかいもあってか、内閣支持率が回復しつつあります。

私の担当分野では、道路公団の民営化委員会と、特殊法人改革のお目付役である参与会議を設置し、石油公団の廃止を決めました。作家の猪瀬直樹さんが入るかどうかで注目を集めた民営化推進委員会は、週に2回のペースで審議を進め、厚いベールに覆われてきた道路四公団の実態を暴きつつあります。

秋の国会は特殊法人改革の正念場です。何度も申し上げている通り、法案を通さなくては、どんなすばらしい改革案も「絵に描いた餅」。抵抗勢力や官僚は、改革を骨抜きにしようと虎視眈々と狙っています。米国のサッチャー元首相は公営企業の民営化に際し、「ロバにシマ模様を描いてもシマウマにはならない」と形だけの民営化を批判しました。改革がロバになるか、天馬となって空を駆けるか、勝負の時です。このチャンスを逃せば、日本が蘇る機会は二度と訪れません。石にかじりついてでもやり遂げてみせます。引き続き皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

行革・規制改革にかけた一年

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行政改革・規制改革の本質

h14_09_04.jpg小泉内閣の行政改革・規制改革の担当大臣を拝命し、早くも一年が過ぎました。この二つの改革はまさに小泉内閣の重要課題であり、これからの日本の在り方を決める上で、大切な改革です。それは、行政改革の本質が、単に行政の無駄を省くにとどまらず、これまでの日本の社会システムを再構築することにつながるからです。

わが国の高度成長の原動力となってきた政・官・民のトライアングル。しかし、そのトライアングルは同時に、政でも官でも民でもない「ヌエ」のような存在を産み出しました。それが特殊法人であり、公益法人であり、様々な規制です。その結果、責任の所在も、効率性も、国民に対するサービスも曖昧模糊となり、国民はいわれなき高いコストを支払わされています。
h14_09_05.jpg高度成長期はそれも許されたかもしれませんが、国家がこの様な厳しい状況になってみると、その関係をもう一度、みつめ直す必要が生じました。わが国の資源には限りがあります。それを国家目標に沿って最適に配分するために、政・官・民の責任を明確化し、効率化すること、それが行政改革・規制改革の本質です。

四つの改革

(1)特殊法人改革

廃止 民営化 独立行政法人(※)
17法人 45法人 38法人

※独立行政法人:特殊法人に対する批判を受け、それらを改善するために、英に倣って新しく設けられた制度。はっきりとした目標を設定し、その達成の度合いを第三者が評価し、組織の存続や役員の人事などを決める。

私の所管には特殊法人等改革、公益法人改革、公務員制度改革、規制改革の四つがあります。それぞれについてお話しましょう。まずは特殊法人改革について。昨年の改革では特殊法人関係だけで1兆1176億もの予算を削減しました。豆腐なら一丁食べるのは簡単ですが、一兆円分の一万円札を積めばエベレストを越えます。一兆円削れたということは、言い換えれば、それだけ無駄があったということです。

今年になって新たに、「参与会議」と「道路四公団民営化推進委員会」が発足しました。参与会議は改革の「お目付け役」です。特殊法人は全て個別の法律によって設立されているので、廃止するには廃止法、民営化するには民営化法が国会を通らなければいけません。その過程で、抵抗勢力や官僚は、法案を骨抜きにしようと狙っています。法案が、本当に計画に合っているかをチェックするのが参与会議の役目です。

もう一つが道路公団民営化委員会。作家の猪瀬直樹さんが委員に入るかどうかにマスコミの注目が集まりました。先日は外環道の視察に行きましたが、確かにすごい。日本の土木・建築技術の結晶です。見ていると頭の中には中島みゆきの歌声が響きます。まさに「プロジェクトX」。でも、作るのに1メートル1億もかかる。これで本当にペイするのか。プロジェクトXと利用者ニーズのミスマッチ。ここに公団の本質的な問題があります。

(2)公益法人改革

h14_09_08.jpg公益法人(※)、といってもなじみのない方も多いでしょう。財団法人や社団法人のことです。百年以上手つかずだったこともあり、今では2万6千もの公益法人があります。そこで昨年は、まず行政委託型公益法人(※)を改革し、総額1100億円の削減にメドをつけました。今年はそれ以外の法人の抜本改革に取り組んでいます。百年前、制度ができた当時の「公益」と、現在の「公益」とは違います。今後、環境問題に代表されるように、単なる営利企業にはできない仕事も増えるでしょう。そんな中で、政府の役割を限定すれば、その分を何らかのNPO(非営利の組織)が行わざるをえません。時代にあったものにいかに制度を直すか。欧米のように、公益のための組織への寄付を増やしていくべきか。そして、天下りに代表されるような、役所と社団・財団法人との不明朗なつながりをどう直していくのか。なかなか分かりにくく、課題も山積していますが、21世紀の官と民の関係の再構築には、避けて通れない改革です。

※公益法人:公の事業をし、自己の利益を求めないことを前提に民法第34条に基づき設けられた。税の減免などの特典を持つ。一定の財産の運用益により活動する財団法人、一定数以上の会員の支払う会費により活動する社団法人がある。設立の許認可権、監督権は所管官庁・地方自治体が持つ。

※行政委託型公益法人:国から独占的に仕事を請け負っている、補助金を沢山もらっている、いわゆるお墨付きを得ている、など、国とのかかわりが深い約1000の社団・財団法人。

(3)公務員制度改革

h14_09_09.jpg親方日の丸、に代表される公務員のやる気のなさ、効率性の低さには、これまでも、国民から強い批判がありました。そして、いわゆる「天下り」問題がそれに拍車をかけました。公務員を目指す若者も減りつつあります。どんな批判があろうとも、この国の未来予想図を書き、それを実行していくのは公務員です。公務員にやる気を出してもらいつつ、民間並みの透明性を導入するにはどうするか。個人の仕事が組織の利益に直結しない公務員に、単に民間企業のシステムを導入しても、うまくいくとは限りません。能力主義、抜擢人事などを通じ、明日の公務員のあるべき姿とは何かを考える、公務員制度改革は行革の根本ともいえます。

(4)規制改革

h14_09_10.jpg次に規制改革について。昨年の総合規制改革会議の答申では、これまで遅れの目立ってきた、いわゆる社会的規制(※)の改革を重点に、新しい産業や雇用の創出と、国民生活の向上のための抜本的な改革の提言をまとめました。本年度のテーマは経済活性化。わが国の潜在力を目覚めさせるためには、成長が期待される企業や分野に資源を重点的に配分すべきです。そのために有効と考えられたのが、医療・福祉・教育・農業への株式会社の参入。いまだに強い反論もありますが、これらの四つの分野に、株式会社という元気の良い人たちに入ってもらおうというのは時代の要請ではないかと思います。

h14_09_11.jpgもう一つの話題は「規制改革特区」。規制を改革したらどうなるか、限定された地域で、実際に試してみようという構想です。ただ、注意すべきは、特区とは、特定の地域を他に比べて優遇するのではないということ。ある特区で効果がある規制改革なら、その改革の波を全国に広げていく。効果のあがらない改革なら止めればよい。つまり成功した特区は、いずれ特区でなくなるわけです。その意味で、これまでのような「お前の地域だけ優遇してやろう」という利益誘導型の政策とは根本が違います。政府内にも特区推進本部が設けられました。今後、具体的な構想が煮詰められ、新たな特区の枠組ができれば大変に興味深い試みとなるでしょう。

※社会的規制:主に消費者の安全、健康の確保、環境の保全などのための規制。医療、福祉・保育、人材(労働)、教育、環境などの分野が代表的。これに対し、産業の健全な発展や消費者の利益のために市場を規制するのが経済的規制。

最後に

改革はえてして総論賛成、各論反対です。行革はその典型です。予算を沢山つけるのがいい官僚で、予算を沢山使うのがいい政治家である限り、私の味方は永田町にも、霞ヶ関にも一人もいません。応援団は国民の皆さんだけです。どんなに永田町から、霞ヶ関から打たれても、私は明日の日本のために、サンドバッグになって頑張ります。日本の明日を創る小泉改革を、厳しく見守り、そして応援してください。

東海道を行く!!

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東京都トラック協会杉並支部の有志の方々でつくる「東海道五十三次歩こう会」の皆さんが、東海道を歩いて制覇されました!
最近、ふと目に留まる路上のゴミの多さに、人々のマナーの悪さを感じていたところ、ちょうど昨年は東海道の宿場制定から400年目に当たる年だということを知り、自分たちにも何か出来ないかと東海道を歩きつなぐことを思いついたそうです。道中では、ポイ捨て禁止のプレートを付け、ドライバーの皆さんにマナー向上を呼びかけるとともに、実際に空き缶などを拾われたとのこと。そのお話を聞き、今回の出発地点へと向かう皆さんを、石原が激励に伺いました。なんと、その週末がゴール予定日。週末を利用して歩き続けている皆さんから、石原が逆に元気づけられたようです。ずっと目指してきたゴールの三条大橋には、約一年かけて無事到着され、次はどこを歩こうかと思案されているようです。
石原も日頃から万歩計をつけ、極力歩くことにしています。皆さんも、どこかを歩かれてみてはいかがですか?

お気軽にどうぞ!

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皆さんはこのマークをご存知ですか?「盲導犬同伴可」つまり、盲導犬もご一緒にお入りいただけるということです。
盲導犬は、どんな時もパートナーの側にいるのが仕事です。でも、まだまだ入れないところがあるのが現状です。最近登場した聴導犬や介助犬も同じです。
阿佐谷事務所には、このステッカーが貼ってあります。盲導犬もご一緒に、どうぞ安心して、お気軽にお立ち寄りください。

※このステッカーは全国盲導犬施設連合会でいただけるそうです。その他、募金等のお問い合わせは下記へどうぞ。

日本盲導犬協会 TEL 03-3375-6201
全国盲導犬施設連合会 TEL 03-3375-6285

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