コンパス

石原のぶてる's オピニオン・羅針盤(コンパス)

●石原のぶてる's オピニオン
羅針盤(コンパス) 平成13年11月号

特集 ・ ヨーロッパ視察を終えて


イギリスにて
イギリスの現状

イギリスでは、民営空港の代表格、ロンドン・ヒースロー空港を視察しました。驚いたのは空港中に書かれた民間銀行のマーク。広告料収入のためだそうですが、まるでその銀行が空港を経営しているかのようです。そして空港売店にいるアドバイザー。限られた時間でショッピングを楽しむために、どの店にどんなものが売っているのか教えてくれます。誇りを持って「私たちの空港は民営企業です」と話す空港職員の言葉が印象的でした。


「空港は民間ビジネスとして十分に成立する」
民営化のきっかけは、サッチャー元首相の哲学に基づく効率性の向上や多発したストライキ問題の解決と、一方で資金的な理由として政府に十分な設備投資資金がなかったため民間資金を活用する必要があった事などであった。民営化後の投資には一切公的資金は入っておらず、一方で着実に納税している。発着料は世界最低水準で、発着数はニューヨーク、パリを上回り世界最大である。多角化については検討してきたが、最終的にはコアである空港ビジネスへの特化が戦略的には妥当であると考えている。例えば現在12の海外空港ビジネスにかかわっているように、国際展開である。その他、空港内での商業活動の拡大、周辺開発、広告収入などを重視している。いずれにせよ、我々の経験によれば、空港は十分にビジネスとして成り立つ。

BAA代表 ホジキンソン氏


「日本と英国は共通の課題を有している。改革について、お互いの経験を共有し、同じ言葉で話そう 」
日本や英国における改革は世界各国の注目を集めている。それは改革が魅力的なプロセスだからだ。日英が互いの経験に学び、国際的にも改革の勢いを維持しよう。英の改革の基本はvalue for money。PFIは効率性や質の観点で重要。というのは長期の運営を前提に契約するため、後のメインテナンスも視野に入れて建設するからだ。またPPPでは、100以上のエージェンシーが官庁とサービス内容の目標を設定し、官民ともにその達成に向けて努力している。つまり官の側もビジネス志向を強めているといえる。私のようなビジネス界の出身者が多く閣内にいるのも、その表れだろう。(PPP/パブリック・プライベート・パートナーシップ、官民が協力して一定のサービスを提供する事)

内閣府改革担当大臣 マクドナルド氏

▲ このページのトップへ戻る