石原のぶてる's オピニオン・羅針盤(コンパス)
平成11年1月号
あけましておめでとうございます
− 政治活動十年目の新春を迎えて −
新しい年の始まりです。私、石原伸晃が政治の道を志し、政治活動に邁進する様になり今年で10年目を迎えます。この間、多くの方々から頂戴した温かいご支援とご指導に改めまして心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。ここ数年、バブル経済の崩壊と問題処理の先送り、そして大きな受給ギャップを生むような政策ミスによって、日本経済は塗炭の苦しみを味わっています。
議員立法による流動化プログラムを
経済面では、9兆円にのぼる各種減税、24兆円にもならんとする事業規模を持つ総合景気対策、これらの政策は確かに下支えになります。が、今年中に3%、4%という成長につながるかというと、そうは思えません。景気の停滞があとしばらく続く事は、否定できないでしょう。
突破口を開く為には、過去の政策の過ちを認め、その上で不良債権の流動化を目指して、去年から行われている議員立法による流動化プログラムを、今年も続けていかなければなりません。勇気を持って病巣を取り除かなければならないのです。
次世代にバトンを渡す責任ある役割を
社会に目を向ければ、日本全体の低迷の根底にある無責任体質、これを何としてでも取り除かなくてはいけません。現在の日本の社会構造は、おのおのが持つべき責任を実感しにくいシステムになってしまっていると思います。それぞれが社会の構成員としての己を自覚し、次世代に、21世紀にバトンを渡す役割を認識した時、日本がもっと成熟した国になるのはまちがいありません。
プライドと自信をもって
さて、世界に目を転じてみますと、ヨーロッパではEU15ヶ国のうち13ヶ国で、労働党政権や左派の連立政権が誕生し、ヨーロッパの伝統的な福祉、雇用安定政策への回帰が見られます。これはアメリカ流の市場主義への反動が原因と思われます。
日本も、アメリカが主導権を握るマネーゲームの波に流されすぎない様、プライドと自信をもってアイデンティティを確立すべきです。日本が本来持っている優秀な技術力、生産力、頭脳は健在です。これらを信じ、駆使し、力を合わせて本来の日本を取り戻して行きましょう。
そして自己改革の能力や、意志を世界に明確に示した時、日本は世界から再び見直されることになります。
国民の皆様の英智と忍耐力と勤勉性をもってすれば、日本が21世紀に甦ることは間違いのないことです。
私は日本の経済は全治3年と見ています。完治までの三年計画の初年のこの年、全力を挙げて頑張って参ります。皆様からの御意見もどんどん吸い上げ、国政の場へと持って参りますので、どうぞ御指導下さい。
今年一年、皆様がご健勝に過ごされますことを祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。
第20回シンポジウム(平成10年11月20日)
待ったなし、金融危機 新世代政策宣言!
平成10年11月20日、赤坂プリンスホテルに於きまして、第20回石原伸晃の会シンポジウムが開催されました。700名を越える参加者に会場は熱気にあふれ、立ち見まで出る盛況となりました。
今回のパネラーは、塩崎泰久参議院議員、リチャード・クー野村総合研究所主席研究員の両氏。日本経済の現状分析と、回復の処方箋を巡っての激論となりました。
石原と共に『政策新人類』として、金融再生・健全化のための法律案の成立に尽力された塩崎氏は、日本経済の危機について、不良債権問題から論じられました。「金融機関がバブル時代に貯め込んだ不良債権を償却できないことが、本当は実力のある日本経済の足を引っぱっている。不良債権問題の解決には、銀行の体力を回復させるのが第一で、そのためには、資本注入も必要である。しかし、その前提として現在の銀行の本当の体力を知らなくてはいけない。そのためにはまず、情報公開を徹底し、それをもとに銀行の悪いところを切り取ることです。その後で、足りなくなった部分を補うべきだ。」という意見を述べられました。
一方、リチャード・クー氏は、「今は銀行の責任を追及したり、リストラを強要するべきではない。今、必要なのは、銀行に思い切って資本注入をして体力回復させること。リストラはその後。日本経済の体力増強(資本注入)とダイエット(リストラ)の二兎を追ってはいけない。」との立場です。そして、「バブル崩壊の後、8年間にわたり不良債権はずっと存在していた。しかし、急激に日本経済が悪くなったのは、ここ2,3年。つまり、現在の不況の原因は不良債権ではなく、政策ミス。日本経済が健全でないのに財政再建を急激にしたこと。」と論じられました。
また、石原からは、今後の夢のある政策が提示されました。「みんなが下を向いているような現状だからこそ、東京のような経済波及効果の高いところで、花火を打ち上げるべきだ。国民の気分を変えなければならない。いろいろな新しい手法を構じて、都市の活性化を図り、それを日本全体に波及させるべきだ。」この石原提案には、会場からも多くの賛同がありました。
意見の異なる部分もありましたが、日本経済の回復を願う気持ちは同じ。そのための道筋を見つけようとの熱意と、そのために何でもやるぞ!という情熱に溢れたシンポジウムとなりました。

